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花を見て


クリニックの入口にはたくさんの花々が植えてあります。パンジー・ビオラにガーデンシクラメン、プリムラ、アネモネなどなど。赤やピンクに黄色、パープルと色鮮やかです。どの花も愛らしく、健気に咲いています。その可愛らしさに癒されて、スタッフみんなで手入れをしています。花を植える人、毎日水やりをする人、花殻を摘む人、そして摘み取った花を院内に飾ってくれる人と、みんなで楽しんでいます。そして何よりも嬉しいのは、「きれいねえ!」と足を止め、褒めてくださる患者さん方の笑顔です。こんな小さな花一輪に、世の中の喧騒を一瞬忘れさせてくれる力があります。


最近TVでは毎日新型コロナウィルスの話ばかりで、私たちは見れば見るほど不安をかきたてられてしまいます。そのような時だからこそ、少しだけ足元の花に目を向けてみませんか?春の陽を浴びて一生懸命いのちを謳歌している花には、不安も恐怖もないのです。あるがままを喜び、受容するたくましさ。ひたすら咲いて、次の世代にいのちをつないでいるのです。


大昔には人もそのような時代があったのかもしれません。でも今は、情報が溢れるがゆえに混沌とした不安に覆われる時代なのでしょうか? 少し腰をかがめて吹き荒れる嵐をやり過ごし、穏やかな春の訪れを待ちたいものです。人も他の生物と同じように、自然の中で生かされているのだと思うこの頃です。


#花、#いのち、#いやし

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