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万年研修医



クリニックを開業して15年がたちました。

開業医の守備範囲はとても広く、色々なことを知っていないといけないため7~8年前から月に一度、東京へ医療の勉強に行っていました。

そして2年前からはそこで知り合った有志の人たちが大阪で立ち上げた「21世紀 適々斎塾」というセミナーに参加しています。そこでは、開業医だけではなく、病院総合医や研修医、学生さんなど幅広い人たちと一緒に学んでいます。

学び方も一方的な講義形式ではなく、参加者をいくつかの少人数グループに分け、話し合いをしながら、学習を進めていきます。また講義内容は、検査に頼るのではなく、問診やバイタルサイン、身体診察を重視し、色々な医療機器がなくても診断に至る、思考過程を重視しています。問診で8割、身体診察で1割、あと1割が検査により診断がつくと言われています。

問診とバイタルサインが役立った症例がありました。熊本地震のあと、昨日まで元気だったのに今日は40℃の熱がありガタガタ震えている患者さんがやってこられました。

血圧は96/60、脈拍112でした。上の血圧より脈拍数が多いのはバイタルの逆転といって、循環不全・ショック状態を示しています。熱も高く、ガタガタ震えていることより敗血症が疑われました。問診とバイタルサインで緊急性の高い疾患と診断できましたので、すぐに基幹病院へ搬送して治療を開始していただきました。

また、勉強会前日の懇親会も楽しみの一つです。全国から色々な先生方が来られますし、普段接する機会の少ない学生さんや若いドクターたちと話をするのも新鮮です。先日隣に座られたのは、京都で開業されている73歳の先生で、この会での最年長の方でした。知らないことを学ぶのはおもしろい~と言われていました。

このように「万年研修医」の方々と毎月楽しくセミナーを受講しています。そしてこのことが、少しでも患者さんのためになるとよいな~と思っています。

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