私の母は10年前に脳梗塞を起こしました。母はちょっと頑固で“それおかしいでしょう”と家族が説得しても自分が信じたことは貫き通すところがあり、脳梗塞もそれが原因で起きてしまいました。
母は40才代から高血圧があり、薬を内服しながら血圧のコントロールをしていました。ある時、血圧の薬をずっと内服しているとピンピンコロリと逝かないよとサプリメントを勧められ血圧の薬を飲むことを放棄してしまいました。
医療従事者の私がどんなに注意しても聞く耳持たずで、薬を止めて半年くらいでとうとう脳梗塞を起こしてしまいました。偶々私が家にいた時で、朝起きて来て“なんかお母さん右足がおかしいとよ”と言われ、とうとう起こしてしまったか直ぐにかかりつけ医の先生に連絡。救急車で病院に搬送しました。救急車で運ばれる前はまだまだ自分で歩くことが出来ていたのが、運ばれている間に麻痺が進行し、病院に着いたときは呂律も回らず右手も自分で動かすことがやっとの状態でした。
先生の診察始まるとまず説教でした。“薬を飲んでない人は70％が麻痺を残して苦労しています。薬を飲んでいないとピンピンコロリとは逝かないんですよ”と言われました。その時の母はかわいそうなくらい落ち込んでいましたが、発症してすぐに治療を開始したことで3か月の入院生活とリハビリで日常生活に影響がないくらい回復しました。
今では、病院の先生に言われたことをしっかり守り、サプリメントに頼ることなく薬をきちんと飲んでいます。踊りを習い発表会に出るなど余生を楽しみながら頑張っています。
この話を聞いてドキッとされた方、主治医から処方された薬はきちんと飲んでください。特に血圧の高い方、麻痺を残して苦労する70％に入らないよう注意しましょう。