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初めての介護



私が初めて介護をする事になったのは31歳の時。母が脳梗塞で倒れたのです。親はいつまでも元気と軽く考えていた私。突然のことでどうしたらいいのか?なぜ私がしないといけないの?今の仕事どうしたらいいの?と自分のことばかり考えました。今思うと親不孝な考え方だったなと思います。

母の介護を始めて他界するまで14年間色々なことがありました。最初の一年はとにかく無我夢中です。朝4時30分に起き朝食作り、その後夕食の下ごしらえ。6時30分に母を起こし食事の世話をして仕事に行く準備。帰宅後、夕食を作ってまた食事の世話。毎日イライラがつのるばかりでした。

そんな時私の心を助けてくださったのが、ケアマネさんの言葉です。「私達を頼って下さい。頑張りすぎないで良いです。介護保険は介護を受けるご本人のためでもありますが、一番はお世話をされる家族のためです。がまんせず困った事があったらグチでもいいので私に話して下さい。」この言葉を聞いて疲れ切っていた私は泣いてしましました。私には姉がいますが県外に嫁いでいるため、助けを求めることができませんでした。頼れる人がいない。自分一人でがんばるしかない。そんな気持ちで介護していた私に頼れる方ができた。悩みやグチを聞いてくれる人が側にいる。とても嬉しかったです。

それからの私は母に優しく接するようになりました。ケアマネさんと職場の協力もあり、最後は数日間ずっと母の側で過ごしました。そのおかげで「後悔はない。私はやるべきことはやった。」そんな気持ちで母を見送ることができたのです。

今は父の介護をしています。母の時のように父の介護も気負わずに自分ができることをやっていきます。頑張れ わ・た・し!!

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