縁あって、息子が囲碁を打つようになり、ニュースなどで「囲碁」の話題が出るとつい耳を傾けます。 囲碁は、黒と白の石を縦横19本の線が交わったところに交互に置いて、相手の石を囲んでとり、最終的には自分の石で囲った陣地の広さで勝敗を決めるゲームです。19x19で、碁石を置く場所だけでも361ヶ所あり、終局までの打ち方はなんと10の360乗通りもあると言われています。こんなに複雑な思考は人間にしかできない、まだしばらくはコンピューターも追いつかないだろうと思われていましたが、昨年、人工知能アルファ碁が、人間に勝利しました。でも、この人工知能を開発したのも人間なんですよね!未知なる可能性を秘めている我々人間、すごいな!!と思います。 さて、日常生活でよく使われる言葉に、囲碁の用語が語源になっているものが多々あるのですよ。例えば、子供を叱る時に、「そんなことしたらダメでしょ!」なんて言いませんか?この『ダメ=目』は、囲碁では黒白の境にありどちらの陣地にも属さない場所のことを言い、そこに自分の石を置いても自分の地とならないから無駄になるものなのです。よって、「やっても甲斐がないこと」「してはいけないこと」の意味で使われています。 10の360乗以上の可能性を秘めている子供達の未来を考えると、本当にそれは無駄なことなのか…大人も良く考えて伝えていかなければいけないなと思います(^.^)